2012年2月4日土曜日

・インストラクターと指導者養成コースの関係(技術的な話の続き)2/3

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今の世の中は,400万年という人類史上初めて,
民衆(古い言い方)の側が広く自分の思いや考え方を,
多くの人に伝える手段を手に入れた時代だと思います。

これまでは,
大声を出すという手段に始まり,文字が生まれて,
紙が生まれて,印刷技術が生まれても,

これまでは資本をもっていなければ,
なかなか多くの人に自分の考えを発信することはできませんでした。
思想信条に関わらず,善悪に関わらず,広く伝えるためには,
資本が必要だったわけです。要はお金がかかった。

さて,今,400万年の人類史上初めて,
資本のない個人が,多くの人に伝える手段を手に入れたわけです。
つまり,インターネットです。

1万人に何かを伝えようとしたら,
10年前くらい前までは

チラシ作るしかありませんでした。
結構馬鹿にならない額がかかります。

今ネットでちょっと調べてみたら,
4営業日以内発送片面刷りで,2万3,000円です。
インターネットで納品できる時代になっての値段ですから,
10年前はもっと高かったでしょう。

100人に対して週に1回チラシを渡すのだって大変です。
だから個人は資本を持ってる人か,
大手に頭を下げてやらざるを得なかったわけです。

今は個人が発信できる。
すごい事だと思いませんか?

これは政治思想信条に関わらず,
組織と個人の関係が変わる可能性があるということです。

冒頭に「民衆」という言葉を使いましたけど,
いわゆる左翼・右翼って言葉がありましたよね。
こういう分類は今後なくなっていくと思います。

要は,個人の考え方が組織の中で,
どれくらい尊重されているか,どうか,が重要になるでしょう。

組織の形態が,サークルでも友達・近所付き合いでも,
会社でも,政治団体でも,学校でも,家族・親戚,あらゆる組織で,この1点。

そういう時代ですね。そしてインターネットは,
組織の中で殺されずに,個人の考え・感性を,
生かしていく強力な手段になりうるわけです。

そんな思いがあって,
ハーモニー体操のトレーニングコースでは,
コースの中で,指導員になっていこうとする人に,
ハーモニー体操の技術や思想・考える(それをまとめる)技術等と
平行して,正規の時間として,パソコンやインターネットの時間があります。

現場で何十年も教えている人ほど,この重要性とおもしろさに敏感で,
どんどんfacebookをはじめたり,ブログをはじめたりしています。

そういう人は最初から得意だったんでしょう?
と,必ず言われてしまいます。が,そんなことはないです。

皆さん,「得意」だからはじめたわけではなく,
この時代の変化と,個人の発信が,個人に伝わっていくという,
おもしろさに敏感だからでしょう。

おもしろい時代ですよ。

次回は,この話題に関連して,
『ハーモニー体操指導者養成コース』
の最大のウリの1つ(ウリはいっぱいある)である,
『ザ・オープンシステム』について書いていきます。

「組織を運営する時に,個人の考え方を尊重する」

あらゆる組織で,言葉としては,
同じような事が掲げられているでしょうけど,
実際にはほとんどの組織でなかなかうまくいかないはず。

こういうことがうまくいっている組織は,
見えないところで天才的な調整役が色々動いているか,
あるいはシステムの中に「個人が尊重される仕掛け」を
作っておかないとうまくいきません。

会社と従業員の問題,数人のチーム・グループにおけるメンバー,
スタジオとインストラクターの関係において,これは課題です。

我々も日々試行錯誤しています。
ハーモニー体操の指導員として活動していく指導者と,
ハーモニー体操プログラムの専門課程との関係の中で,
指導員の感性を守る仕組みを考えています。

それが,
「ザ・オープンシステム」です。
次回以降,「ザ・オープンシステム」について解説していきましょう。

ぜひ皆さんもいい仕組みづくりに協力してください。

盛り上がっていきましょう!油断するなよ!

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