2012年2月29日水曜日

・ピラティスとハーモニー体操その2(生徒さんの感想より)



昨日の永田さんのインタビューの続きです。
ハーモニー体操のコースについて話して下さっています。
ピラティスの指導の仕方が変わったと言います。
インタビューをしていて勉強になりました。


2. ハーモニー体操のコース...他にこんなコースはありませんでした。

ーハーモニー体操のトレーニングコースはいかがでしたかか? 得たものは何かありましたか?

得たものはいっぱいありますよね。とにかく,何だかよく分からないまま行ったんです(笑)ハーモニー体操自体もよく分からなかったし,コースで何をするのかも分からなかった。当然,コースに出たことで,それがクリアになりました。こういうことをこういう風に学んでいけばいいんだ,という方向性や学び方がはっきり分かった。こう,何というか,技術を習ったというよりも,学び方を学べる,こうやって学んで行ったらいいんだよ,という,方向性を自分で決めていく方法が学べるコースでした。

今までインストラクター養成コースにはいくつか行きましたけど,「ステップのこれはこう・・・」「この筋肉の名前覚えて」「この筋肉はどういう作用をして」っていう,そういうその,細かなことはどのコースでもやりますよね。でも,それ以外に,「こうやって学んでいきましょう」という学び方の方向性や手段を教えてくれるコースは他にはないです。他にはなかったです。


ー(講師の)若狭さんから何か学んだことはありますか?

若狭さんはね,今までにあったことがないタイプの人でね,すごく面白かったですね。


ーどこが?

まあ一言で言えば,魔法使いみたいな人でしたね。私の中では。「ええ? こういうのあり?」って。別の世界の人かな,と思いつつ,いっぱい盗んでますよ。私(笑)


ーたとえば,どういうところが面白いと? 技術的な話ですか? 雰囲気の話ですか?

雰囲気もあると思いますけど,例えば,レッスンで「何か動きをやってみましょう」と言って,生徒さんにやってもらったときに,その人ができてそうか,できてなさそうか,ということを,すごく気にしてたんです。そういうことを気にしてるのって,私だけなのかもしれませんけど。コースに出る前まではすごく気にしてた。でもそれ,あんまり気にしてもしょうがないかな,と思えるようになったんですよね。

どう言えばいいんでしょう・・・そういうことを,気にすることの一番上にもってくる必要はないんじゃないか,と。もちろん気にはしますけど,それを,そういうことをリストの1番上にアップしなくても,いいんだな,って。

私がそのクライアントさんに,「こういう風にしてください」と言った時に,この人がそれをやってみようと思ったり,実際にできたりするということは,この人の中から出てくるものだし,そうしなければ,その人が本当に変わることにはならないよね,と自然と思えるようになった。

その人が今できるかできないか,私が言ったことが通じたか通じないかっていうことを,一番上にリストしない方が,その人の状態がはっきり分かる,ということを学んだ気がします。


ーそれは焦らなくなる,ということにもつながりますか?

そうですね。あと,緊張度が高い人が,緊張度が高いままピラティスをやっても,あまり学べない気がするんですよね。この緊張度をどの程度まで下げれば,ピラティスを学ぶ準備ができるか,ということを意識してやるようになりました。

そうしたら「その人の緊張度が高いけど,とりあえずピラティスの動きを教えましょう。そしてやってみたけど,やっぱり緊張度が高くて学べなかった」というストレスからはちょっと抜け出せた気がしますね。


ー具体的には,どういう風にするんですか?

具体的には? うーん,人によるんですけど,でもそれ私,結構,できるようになったんですよ!(笑)


ー例えば,すごく緊張している人がいたときに・・・

例えば,今までだったら,その緊張している人が「できたかできないか」を,私が緊張して見ていた。すると,その人はもっと「できたかできないか」を気にして緊張しますよね。

なので,「そういうことを私は見てません」ということをその人に伝えるようになった。そういうことには意識をおいてないし,できたかできないか,ということを,私は見ようとはしていない,ということをその人に伝える。必ずしも口で言うわけではないですけど,言う場合もありますけど(笑)「私は今そういうこと見てませんから」と言うと・・・その人は・・・


ー安心しますよ,それ言われたら。

そう,そう。緊張度が高い人は,「“こちらが言ったことが伝わってるかな,やろうとしているかな,できたかな”と私が気にしている」ということに,すごくフォーカスしちゃうんですよね。「言われたからこれやろう」と頑張っちゃう。しかも,すごくそれを(インストラクターから)見られてる。もちろん,プライベートレッスンだから,できるようになるためにやってるわけだけど,すごくそっちに(できるかできないかに)意識を向けちゃう。そうするとますます緊張度が高いまま終わっちゃう。だから・・・・


ーで,どうするんですか? そこで。

だから(笑),「そういうの私見てないから」,って(笑) そういうことをやってもらっても私は嬉しくないからねって(笑)


ーなるほど(笑)では逆にどこを見てるんですか?

あなたが,彼女が,自分の身体の中がどうなってて,例えば,骨盤の角度が,こういう風に傾けることができるかなってことに,集中・・・集中と言えばいいのか,傾けようとしている,のか,ってことに,「できるかできないか」じゃなくて,そこに自分が1番集中しているかどうかってこと,しか見ない(笑)


ーつまりできるかどうか,ということよりも・・・

それをやろうとしているかどうかということにしか・・・・「私は,興味ない!」って(笑)できるとかできないとかということは,「できてもできなくても私には一切関係ない!」(笑)


ーそれは頑張ってそれをやろうとしているかどうか,努力してやろうとしているかどうか,ということですか? それともまた別のことですか?

ちょっと違いますね。「できる」とか「できない」とかという「結果」を求めてやるのではなくて・・・やってもいいんだけど(笑),私はその結果は,結果があったとしても・・・あればあったで嬉しいけど,別になくても嬉しい,そのこと自体は求めてない・・・


ーそこではなくって・・・

って(笑),自分のそこをどういう風に,動き出したかってことが私は1番,私にとって重要で,それをしようとしているかどうか,しか,見ていないよ,と。ローリングっていう,ゴロンとなって起き上がる動きがあるんですけど,その結果は私は求めてないよ,って。ゴロンとなる時の最初の動きが・・・どういう風に骨盤が動くのか,どういう風にしようとしているか,そこしか見ていないよ・・・って言うと・・・できちゃうんですよね(笑) 当然正しくなれば,結果が出る。当然できちゃう(笑)


ーそれはすごくおもしろいですよね。

うん。教えるのも楽。で,結果がついてくるので,私も楽だし本人も楽だし。結果的にいい。「なんだ,緊張しない方がうまくいくんだ」ということも学べるし,何をするんだってことに一点だけ集中したら,あとは勝手に身体がそういう風になるんだってことも学べる。1つ学べると結構全部つながるじゃないですか。身体の動きって。

Aの動きはこう,Bの動きはこう,Cの動きはこう,って動きは違うけど,やるべきことは一緒なんですよ。最初にどこに集中して,どこをどうするかってことを,やれば大丈夫だよってことだけ伝えれば,いい。楽チン(笑)


ー他に若狭さんから学んだことはありました?

言い方,とか。


ーどんな言い方?

「ま,結果がどっちであれ,僕は知りません」みたいな。「僕はそういうことは気にしてません」というようなことを感じたんです。で,そういう風に言われるのって,いいな~,って思ったんですよね。生徒の立場として(笑) だから,私もやってみました(笑)


ー分かる気がしますね~それね~。でもそれって難しいんですよね~,なかなかできないんですよね~

そう。でもね,結局そういうところで,自分も遊んでるんですよ。遊んでるって言ったら変ですけど,楽しめる。1点だけ変えればいいんだから。1点だけ変わったら全部変わるってこと,体験できたら,すごく楽しいんだな,って分かるし。

tuzuku....

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