2014年10月24日金曜日

自分の体の反応の仕方を疑ってみるという貴重な体験



(写真は正月のスコットランド。新年になったとたんにみんなで踊り始めた)

「自分の体ーとりわけ何かに対しての反応の仕方ーを観察する」

こういうことはリードの仕方によって、
全く面白くなくなる微妙なものなんですよね。

そう考えると、ハーモニー体操の実技へと
導入した普段の先生の力量が大きいのかもしれませんね〜

(大学生へのレッスンの感想その3です)


感想6:自分に染みついているものが本当にそうなのか


最初は何をやるのか、どんなことをやるのかが想像できなかったので、緊張した。
普段は何とも思わないで寝転がったり、体を起こしたりしている。足を上げるとき
等にどこが動いているかとか、どこが床についているかを意識することはないので、
「こんなところが動いているんだ」とか「この手の位置だと楽なんだ」など初めて
知る(感じる)こが多かった。

私がボディワークをしていて、一番印象的だったのは、膝を抱えて横に倒れ、上の
方にある足を背中の方に動かすと自然に座ることができたこと。最初は話している
意味が分からず、どう動かせばいいのかわからなかったが、先生が実際に私の体を
動かすのに合わせて、力を入れず動かされるままにしていたら、すっと座れたので、
本当に驚いた。人の体ってすごいし、おもしろいなと感じた。

前半でたくさんの写真とそれにまつわる話を聞いていて、衝撃的なことがたくさん
あった。英語が話せるかどうかというたった1点だけで申請ができたりできなかっ
たり、どの国のパスポートを所持しているかで海外に行くためにやるべきことが変
わってきたり。私は今まで1度も海外に行ったことがない。外国人の方と触れあう
機会もほとんどなかった。先生の話を聞いていて、様々な文化や人と接してみたい
と感じた。

日本の中で生きていると、やはり日本で昔から形作られてきた常識などに縛られる
し、実際に私はその中にいる。でも、今回の話を聞いていて、自分に染みついてい
るものが本当にそうなのか疑ってみるためには、他のことを知るなど視野を広げて
いくことが大切なのではないかと感じた。

3時間くらいの講座だったけれど、その中で初めての体験、初めて知ることが多く、
様々なことを考えることができた。とても有意義な時間を過ごすことができたと思
った。


感想7:自分の体の反応の仕方を疑ってみるという貴重な体験

コンラッド・ユーキ・フッテルさんの講座は、普段あまり意識しないような自分の
体を意識することで、「今、ここ」にとても集中できました。自分の体は自分で意
識することで動かすことができますが、自分の体の一部一部を細部にわたり意識す
ることで、床の感覚が少し柔らかくなったような感覚を味わえました。自分の意識
によって床の感覚が変化するとは今まであまりなかった体験だったので、驚いたの
と共に新しい気付きとなりました。

普段の日常生活において、人は他者と比べてしまうことが多いですが、ハーモニー
体操は他者との比較をすることなく、自分の意識と自分の体との対話で行えるので、
自分を見つめるツールとして、このような方法も存在するのだと実感できました。
自分の体には、左右対称の動きをする上でも、癖というのがあり、自分の体の癖を
感じることができました。

中でも一番印象的だったのは、「仰向けで横になってください」の後に「仰向けで
自分の楽な姿勢を取って下さい」と言われた時の体制が大幅に違っていたことです。
私は掌を上に向け、手を体に対し45度くらいに置いた所が丁度安定していた場所で
した。面白いことに、右手と左手で楽な体勢が異なっていたように思います。言葉
に反応する一つ一つの自分の動作を自分の本心と照らし合わせてみることで、誤差
が生じてきます。言葉によって反応する自分の体を疑ってみるという貴重な体験は
普段の生活の自分の考え方や物事の捉え方にも影響がありそうだと思いました。

日本に生まれ、日本で生活してきた自分は、日本人としての感覚や価値観が培われ
ていると思います。スライドで紹介された外国の数多くの写真の感性や感覚は、日
常の“当たり前”を疑う良いきっかけになりました。何が正しい、何が間違っている
というように分けるのではなく、自分の視点を広げる大切さを感じたように思いま
す。

今の自分自身が考えていること、感じていることは、過去に生きてきた社会環境や
家族の環境等複雑に絡み合って刷り込まれてきたものかもしれません。過去に自分
自身が感じてきたことは自分の中に大切にしていきたいですが、それを少し疑って
みるというのも今の自分に集中することができ、新しい自分の発見に繋がると気が
付きました。

ハーモニー体操を行って、自ら視点を広げていく大切さと共に、今の自分自身で取
捨選択をいていく大切さを感じました。なかなか味わうことのできない感覚を味わ
うことができました。ありがとうございます。

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