参加した方の感想

トレーニングコースを受講された方に感想を伺いました。聴き手はコンラッドです。掲載は,感想をいただいた順番です。


目次 


1. 樋場麻子さん「レッスンをどのように構成していけばいいのか基礎の基礎から教えてくれます」
(女性・30代・クライミング・華道・太極拳)


2. 桐谷美香さん「魅力的な人達と一緒に過ごせたことが財産です」
(女性・30代・ダンス)


3. 春日清子さん「こんなことまで教えてくれるのかと驚きました」
(女性・50代・職業はバッグ製作・趣味は,絵画,読書,映画鑑賞,沖縄民謡)
春日さんのブログはこちら→『東京こもれび右往左往』 


4. 永田美千代さん「ピラティスの効果が一層引き出せます」
(女性・50代・ピラティスインストラクター)


5. 萩原房子さん「新鮮さを忘れていませんか?」
(女性・50代・エアロビクスインストラクター)



...


1. 樋場麻子さん(女性・30代・クライミング・茶道・太極拳)

ー樋場さんは,なぜ、受講したのですか?

自分でハーモニー体操のレッスンを受けたり、本で学んだことを元に自分なりにレッスンをしたりしていたのですが、やはり先生の真似はできるけど、何か見えていないことが多すぎる、と思っていたからです。定期的に学んでいきたいと思いました。


ー受講してみていかがでしたか?

(自分でやっていたことと)全然違った。「すごい!こんなことまで教えてくれるんだ!」と思って大感動しました。例えば、レッスンをどうやって作っていったらいいのか、など、イチから教えてくれるのでびっくりしました。自分がレッスンを受けていて色々な疑問がありました。どのようにレッスンが構成されているのか、どうしたら最後にこんな風にハッと気づくようにリードできるのか、動きってどういう順番でできているのだろう、と思っていましたが、コースではそれを同じテーマでそのまま教えてくれました。驚きました。教えてもらったことは、少なくとも、それをやれば、誰でも教えることができる、というところまで仕上がっている気がします。だから、みなさん、「いきなりレッスンをしてください」とふられても、みなさんレッスンができたのではないか、と思いました。もちろん実力もあると思いますけど。


ーそんな風に仕上がっていたのは、(講師の)若狭さんの力量の問題だと思いますか?それとも性格の問題でしょうか?

若狭さんが全く出し惜しみしない。何でも教えてくれる。というのはあります。けれどそれだけではない気がします。テキストがあるというのも大きいと思います。あの本は、後で辿ってみるとよく書いてありますよね。若狭さんの言ったこととあの本を参考にすれば、1時間のレッスンを作ることができる。若狭さんがそうやって教えてくれている気がします。1つのレッスンを長くして教えることもできるし、何通りにも使いこなす工夫の仕方を教えてくれていると思います。


ー他には何かありますか?

厳しい感じもありましたね。質問しやすいんだけど、自分で考えなきゃいけないことははっきり言われるから、突き返される感じがしました。だけど質問はしやすいので、拒否されてるという感じは全くありませんでした。「あ、これはこの人には聞いちゃいけないんだな」という感じではないから2回目も聞けるんですけど「それはそうですね~」ってはぐらかされるから、これは自分で考えなきゃいけないんだな、と思わされてしまう(笑)
ひょうひょうとした感じです。


ー何だかいいことばかりですけど,若狭さんについて悪いことはないのですか?(笑)

話が長い(笑)あまりに長いので明らかにボーッとしちゃう時があります。よそ見をすると、「あ、あの人もボーッとしてる」と毎回同じ人に気づく時があります(笑)
コースがはじまったばかりの頃なんて、「コンラッドさんがいなかったら、誰があの話をきるんだ~」って思ったことがありました(笑)


ー僕の存在が光りましたね(笑) 他の受講生はどのような方が来ていましたか?

面白い人が多かったと思います。一人一人がきちんと社会生活を送ってる感じ。家族がいるとか。若い人じゃなくて、家庭があってそれ以外に仕事をしようとしてるとか、教室を一生懸命されている方が多かった。すぐうまくいかなくても簡単に諦めない感じを受けた。私のクラスに友達を連れてきてくれたり、人のことをずっと見守りながら、やってきたんだな、と思う。身近に、これまでに困っている人のケーススタディがあって、何かをしたいと考えている方が多かったように思う。自分の生徒さんに「自分が教えることで”これをやったらいいですよ”という嘘をつきたくない」ということをおっしゃった方がいて、そんな風に考えながらこれまでに教えてきていて、それでここに辿り着いたのだ、と思ったら、すごい人が来ているんだなと思った。


ーコンラッドについてはいかがでしたか?

おもしろいと思いましたけど、コンラッドさん自身も面白かったと思ってる気がしました。色々な人がいましたけど、そういう人が、みんな落ちこぼれ感なく入ってこれたんじゃないかな、という気がするんですよね。Aさんとか、Bさんとか、Cさんとか、控えめにされている方でも、だんだん言いたいことが言えるようになっていきましたよね。そういう色々なタイプの人が、自分をそろそろ出していく感じがあったと思うけれど、それがコースの最後の方になるにつれて、みんなが身を乗り出してやっている気がしました。


ーそれはすごいですね。しかも無理強いしたわけではないのに,ということですね?(笑)

そうですね(笑) 人それぞれタイミングは違うにしろ、最後には「うまくできなかったわ」という感じではなくて、前のめりにならざるを得ない感じになったんじゃないかな、と思いました。それってすごいことだと思うんですよね。相手に無理させないで、自然と自分を出させているということがすごいことだと思いました。なんでそんなことができたのだろうと思います。


ーどうもありがとうございました。


...


2. 桐谷美香さん(女性・30歳・ジャズダンス)



ーバックグラウンドは何ですか? 専門的にされていることは?

趣味のダンスくらいです。


ーなぜ受講しましたか?これまでにされていたこと(教えてきたこと)と何か関係がありますか?

現在は事務職をしていますが,以前,障害者支援を仕事にしていたことがあり,いずれまた人と関わる仕事がしたいと思っていました。なかでも,体を動かすことで気分も楽になれるような関わり方が出来たら,嬉しいなと思っていました。


ーどのようなコースになると想像していましたか? 実際に受けてみていかがでしたか?

予想していたイメージに近いです。ですが,イメージよりさらに,ゆるやかに時間が流れていた気がします。


ー参加者にはどのような方がいらっしゃいましたか? コースの雰囲気はいかがでしたか?

みんな温かく優しい人達でした。人生の先輩達です。ご飯の時などの何気ない話が好きでした。体験から得た知識を無料で聞かせてもらいました(笑) 分からない話もありましたが,分からなくても聞いているだけで面白かったです。そんな魅力的な人達と一緒に過ごせたことが財産です。みんな,コースが進むごとに表情が更に豊かになっていたのが印象的でした。


ー講師の若狭さんはいかがでしたか? どんな事を学びましたか?

若狭先生は,見失いがちな当たり前のことを,思い出させてくれる人ですね。私は自分の価値観にとらわれがちだけど,色んな人,色んな価値観があるという当たり前のことを思い出させてくれました。「当たり前って忘れがちなんだな」ということを学びました。


ーコンラッドについてはいかがでしたか? どんな事を学びましたか?

コンラッド先生は,考えるのって面白いって教えてくれた気がする。私は考えることが苦手で,面倒くさいって思っていましたけど,物事を考えたり工夫したりして生きていくことは人間らしいな,と思うようになりました。


ートレーニングコースは,どのような方に向いていると思いますか?

どんな人でも,やりたければ向いていると思います。


ー逆に,どのような方には向いていないと思いますか?

やりたくない人,やる気のない人ですね(笑)


ーどのようなことを今後のコースに期待しますか? 改善点や,このようなことがあるとコースが一層いいものになる,盛り上がる,というアイディアはありますか?

先生方の考えているプロセスも見てみたいです。ドキドキしますね(笑),心の中を見ることは。できれば,コースの中でやった考えるための技法を使って,答えてもらいたいです。また,生徒からの質問にも(分からないこととか)その技法を使って答えてもらったり,見てみたいです。


ーでは,その他今後コースにいらっしゃる方に何かお伝えしたいことはありますか?

ついていけるか心配で,私も色々と質問した気がします。今はなんでそんな質問したんだろうと(自分で)思います。つまり,私みたいに初心者の人には「心配要らないよ,大丈夫」って伝えられたらいいなぁと思います。



...


3. 春日清子さん
(女性・50代・職業はバッグ製作・趣味は絵画,読書,映画鑑賞,沖縄民謡)



ーどうしてトレーニングコースに参加しようと思われたのですか?

ハーモニー体操の教室に普段から通っていて,私にしては珍しく続いているので(笑い),もう少し深く知ってみたいなと思ったことがありますね。それから,ハーモニー体操の基本となっている,フェルデンクライスのワークショップがあったじゃないですか?


ーミアのですね?(*1

そう。ミアの。あのワークショプがすごく楽しかったんですよね。今まで受けたことがあるボディワークのワークショップは途中で居心地が悪くなったりしたんですけど,あのワークショップは毎回行くのが楽しかったし,居心地の悪さというのがなかったんですよね。それで,今回も主催者がコンラッドさんだし,あの時の同じスタッフの方がいらっしゃるということだから,何かおもしろいんじゃないかな~と思ったんですよね。それでも自分で指導者になるつもりはなかったので,本格参加という気持ちはなくて,お手伝いでチラッと見れればいいな~と思っていたんですけど(笑い)


ー春日さんらしいですね(笑い)

それから,カオリさん(卒業生の田中カオリさん)と話した時に,「考える技術(*2)」というのをやる,というのも聞いていて,それを知りたいな~と思っていました。そのクラスがすごい,と聞いていたので。


ーなるほど。考える技術ですか。あれは,本格的に導入すると,10倍くらい時間がかかるんですけど,今も悩み中です。今度のコースはどうするか。若狭さんは,本格導入した方がいいと言ってくれてますが,大変なんで。

導入した方がいいと思いますよ(笑い)
この前,ハーモニー体操をお友だちに教えることになったんですけど,あそこで習ったことが,役に立ちましたもん。レッスンを準備する時に,こうやって考えていけばいいんだ~って。前回のコースを受けたみんなも,あそこでやったことがすごくよかったと言ってましたね。考え方が変わったって。・・・本格導入するともっと時間がかかるということですか?


ー簡単に言えばそうですね。ただ,今回は時間数を25時間も伸ばしたんですけど,本格導入する準備はできた・・・・かな,というところはあります。

導入してもらいたいですね~。やはりコースで習ったことが,とても役にたってるというのがあるんですよね。再受講の方も来るんですよね?
となるとやっぱり新しいこともやってほしいですね。新しく来る方も2度目の方に引っ張られて,習得するのが早くなると思うんですよね。


ーそれはそう(習得するのが早くなると)思いますね。何しろ僕もコースで同じことやりたくないですからね。飽きますからね。考えてみます。ところで春日さん,ハーモニー体操を教え始めてるんですよね?
やってみてどうですか?

やってて,おもしろいですね。みんな,娘が保育園に通っていた時のお母さん友達なんですよ。ずっとその後も付き合ってるんです。みんなそれぞれ仕事もって働いているので,今は年齢的に一番疲れているときで,「本当にダメなの。土日はずっと寝ているの」って言ってるような状態だから,レッスンの評価がすごく高くて。


ーどういう経緯でレッスンすることになったんですか? お茶か何かしていてそういう話になったとか?

そう。お友だちの中に、仕事上でも付き合いのある人がいて,その打ち合わせの時に,「最近私こういうことやってるのよ」って話して,「最近,体調がいいの。冷え性もなくなったの。」って言ったら,私もやりたい,って言ってくれて。「それなら私も誰かにやってレポート書かなきゃいけないし(*3)」って言って(笑い)
初日は,3人ではじめたんですけど,3人とも「絶対続けたい!」って言ってくれて。


ーそれはよかったですね~

はい。でも,最近,あまりにみんなカラダが違うから,荷が重いな,と思って。


ー春日さんには荷が重いということですか?(笑い)

そう。自分がレッスンを受けている時には目を閉じているから,他の人が何をやっているか分からないじゃないですか。でも教えるようになってみると,「私が言っていることでこういう風に動いちゃうんだ」って思って。手を上げるって言ってもみんな違うことやるから。それから,いつも寝ちゃうお友だちがいて,彼女が一番「この体操いい。この体操いい」って言ってるんですけど,「ずっと寝てるよな~」と思うんですよね(笑い)


ー分かる分かる。

私も言葉ではね,「みんな違うからカラダも違うし動きも違う」とか,「他の人見ると気になっちゃうから目を閉じて,自分のことだけ感じて動いていいんですよ」って言うんですけど,言いながら,「何か,伸ばしてあげなきゃ」って思っちゃう自分がいたりして。そういうのが自分でね・・・どうしたものかな,と思ってるんですけどね。どうなんですかね?
その人が迷ってる間は,迷ったままにさせてあげるのがいいんでしょうかね?


ー若狭さんだったらどうやって答えるんでしょうかね? 僕の場合はケースバイケースと言いたくなっちゃうんですよね(笑)

ここで何か言った方がいいのか,でも彼女が「絶対続けたい」って一番盛り上がってるんですよね。でも迷ってる感じもある。その見極めというか,そういうセンスが私の中に育ってくるんですかね。


ー僕としてはね,そういうのを議論する場が必要かな,と思いますね。クラスの中でも思いきって話し合っちゃう。本人に聞いてみる。「私が気づくことあったら言った方がいい?
それとも自分で考えてみたい?」って。案外時間がかかってもいいから自分で発見したいっていう人もいますよ。

ああ!


ー生徒さん同士でもそうですし,それから教える人同士もそういう悩みってあると思うんですよね。

そうですね。話し合いたいですね。


ーもしかするとその人は,放っておいても3日後に発見できたかもしれない。ここで教えてしまったことで,その人が自分で発見するという機会を奪ってしまったのかもしれない。手出しをして教えたくなりますけど,それは自分が教わりたいからそうしているだけかもしれない。心理学的には「投影」って言いますけどね。自分の気持ちを投影しているだけかもしれない。・・・という指導者にはそのためらいがほしいですね。ところが,一方で,その人は教室で発見できなかったから,もう2度と来ないかもしれないという別の問題もありますよね。そういう色んな問題が絡んでいる中で,どうするか,ということでね,答えは1つじゃないですよね。ということで,僕だったらどうするか,ということは言えますけど,それはね,,,,,(コンラッドの話しが長いので自粛。カット)

自分で発見してもらうのが大事とは言っても,もう来てくれないんじゃ仕方ないですもんね。それも大事なんですね。


ーもちろんですよね。何と言ったって生徒さんが来てくれないのでは,学びも何もあったものじゃないですからね。ただ,10日間という単位でお金をもらっていれば,その10日間散々迷ってもらって,10日目に自分で発見してもらえればいいわけですよ。極端に言えば。でも,2時間しか時間がないとすれば,やり方は変わってきますよ。2時間で何かを感じてもらえないともう来てくれませんからね。ですから,トレーニングコースというのは4ヶ月間ありますからね,存分にやれますよ。

そういうこともあるんですね。例えばKさんとかも,最初は「できるのかな,できるのかな」ってずっと言ってましたけど,あれも結局はすごくよかったですもんね彼は。「ああこの人はいい指導者になるんだろうな」と私は思いました。彼は私とは違って研究家肌じゃないですか。だから色んなことを自分で作り出していくだろうし。でもこの人がそんな風に変わっていくんだ,って最初は全然思わなかった。実はある時,彼とペアになったんですよ。でその時に,この人大丈夫かなって思ったんですよ(笑)その時には。


Kさん苦戦してましたからね。あの時は。僕も覚えています。

でも実はKさん,すごく色んなことを考えているんだけど,出すのが苦手,というか,出すのは良くないと考えているようなところがあったみたいなんですよね。。でも後半には,「出してもいいんだ」って思ったんだろうな,と思いました。Mさんとかはもう当然,出すのが習い性になってて(笑い),だからいいんでしょうけど,そうじゃない人もいますよね。でも例えばRちゃんとかね,「ああすごく可能性があるんだ~」って思いましたね。


ーはじまる前はどんなコースになると思いました?

いや~~~(笑い) 考える技術というのがあるんだな,とは思っていましたね。


ーそれは案内に書いてありますからね(笑い)

それから,ミアのワークショップのイメージがあったので,ああいう感じで行くんだな,と思っていました。でも,「クラスの運営の仕方(*4)」というのを結構やってたじゃないですか。あれにはびっくりしました。


ーどこにびっくりしたんですか?

ああ,こういうことも教えるんだ,って。こういうことを教えるところがあるとは思わなかった。クラスって自分で試行錯誤しながらやればいい,って考えてると思うんですよね。色んなところのコースって。例えば,生徒を引きつける努力の必要とか,引き止める言葉の掛け方とか,具体的に教えてくれましたよね。そういうのって,そういうことまで教えるとは思わなかった。まあ私の場合,他のコースに出たことないから本当のところは分からないんですけどね(笑い)


ーそれは,若狭さんのクラスでもありました?

あったと思います。若狭さんもすごく具体的に実際に指導しているときのこと教えてくれました。自分が動きについて分かっていない場合,迷った場合どうすればいいんですか,と聞くと,「それは迷ったままでもいい」とか言うんですよね。考えてみれば当たり前かもしれないけど,「え~!」って。そういうこと言うんだなって,次の指示忘れたときは?
と聞くと,「みんな目を閉じてるんだからその隙にパッと本見ちゃえばいい」とか,「とりあえず笑っちゃえばいい」とか言うんですよ。そういうのが開けっぴろげでよかったですね。これまでに若狭さんがどういう所に習いに行ったことがあるとか,自分の経験とか話してくれるけど,時々怪しいところの話もあったりね・・・


ー怪しい所ばっかり行ってるんですよ(笑)

でもそういうのを話すから,おもしろいですよね。笑える,というか。好奇心がすごくあるんですかね(笑)


ーどうですかね(笑い) 若狭さんについて何かありますか?

おもしろいですよね。最初はよく分からなかったんですけど。最初先生と思わなかった。


ー若狭さんも最初戸惑っていましたからね。自分が若狭ですって言っていいのかななんて。

でも,すごいんだな,って思いました。


ーどういう時に思いました?

パッと聞かれると分からないんですけど,言葉がね,なんか深いですよね。びっくりすると言うか,目から鱗っていうか。若狭さんって結構パッと言うんですよね。サラッと。でも考えると,「本当にそうですよね」ということが多いんですよね。


ー何か,若狭さんのこと褒めてばっかりですけど何か悪いところはないんですか。話が長いということが出たんですけど(笑い)

長い。長い。それは長い(笑い) お昼のお腹がすいている時なのにずっとね。でも,伝えたいことがあるんでしょうね・・・あるのかな?(笑)


ーどうでしょうね。情熱で話している感じでもないですしね。

そうそう,たんたんたんたんって(笑) カオリさんがこの話切れるのコンラッドさんしかいないって書いてましたけど,本当にそうですよね。


ー別に盛り上がりがあるわけではないのに終わらないですからね。

そうそう。でも,コース全体もそうですけど,あのゆるやかな感じが,私にとってはすごく楽でした。


ー参加者にはどんな人がいましたか?

始まる前には,きっとすごい人がくるんだろうな,と思っていて,実際そうだったんだけど,でも(人)あたりはすごく普通だったんでよかったですね。みなさん,すごく指導経験がある方もいたのにね~みんな普通で。雰囲気はよかったですよね。講義の後いろんな人と飲みに行く機会があって,それも楽しかったです。


ートレーニングコースはどんな人に向いてると思いますか?

自分を見つめてみたいなんて人には向いていると思いますよね。自分は何をしたいのかよく分からないって人いるじゃないですか。そういう人には向いていると思いますね。逆に言われたことを素直にやっちゃう人には向いていないんじゃないかと思いますね。どう言えばいいかな・・・。


ーではちょっと質問を変えてみて,春日さんの性格の中にも色んな側面があると思うんですよね。どの側面には向いていて,どの側面には向いていませんでした?

驚きたいって思いってあるじゃないですか。その部分は満足しましたね。学ぶっておもしろいじゃないですか。新しく気がついたことが増えたので,そういうことが嬉しい人にはいいですよね。でもそういうことは疲れるかも知れないから,そういうこと考えないで,のほほんと,という人がいるなら,そういう人には向かないかもしれませんよね。私はこのままでいいのという人には向かないかもしれませんね。


ーどういうことに驚きました?

例えば,本当に簡単なことでいえば,立ち上がるということでもこういうことがあるんですよ,って教えてもらうじゃないですか。それまでに考えたことなかったのでそれだけでもうびっくりしちゃうんですよ。私も太極拳とかやってたから,その中で何度も言われていたと思うんですよ。でもその時には驚いていなかったし,身についていなかったんですよね。だから,自分で考えさせるというのがいいんでしょうね。それから,指導者コースということで,「こうだから,こうなる」という解説もあったじゃないですか。それがよかったですよね。


ーコンラッドのクラスについては?

それはもうあれですよね。考える技術で,ものの見方もね,変わりましたよね。「子どもが泣いている。なぜですか?」というのがありましたよね?
普通ああいう質問っておもしろくないんですよ。これもある,あれもある,って挙げるのがおもしろくない。でも,「なぜって質問には意味がない」って言われて,「あ,それは私は考えたことがなかった」って。そういうのがびっくりしちゃった。コンラッドさんは色々なものを読んで,ああいうことを考えるようになったんですか?


ー習ってきたことと言えば習ってきたことでもあるし,自分で考えてきたことと言えば自分で考えてきたことでもありますからね。そういうものだと思いますよね。まあその話は長くなるから・・・

でもその話が一番よかったですよ。


ー僕の師匠のミアシーガルがそうでしたよ。「この人はなぜ首が痛いのか?」とみんなに質問して,みんなが「事故にあったから」とか「姿勢が悪いから」とか言ってた時に,「そうかも知れないけど違うかもね。アイスの食べ過ぎかもね。分からないわ」って言ってワークにはいっていったんです。つまり「なぜ」なんて原因が分からなくたってやれることはあるってことです。

なるほど。


ー当然ですよね。我々はなぜ生きるのかが分からなくても,楽しく生きていくことはできますもんね。なぜにはまると出てこれなくなるんです。

その考え方は,気持ちを・・・プレッシャーを受けてる時に,気持ちを軽くしてくれますよね。今ね,うちの下の娘が受験でうまくいかなくて,うちは姑と同居しているもんだから,プレッシャーが私にも来るのよね。今までの私だと,「落ちちゃうのは勉強しないからよ」ってなるんだけど,「勉強しないからよ」って言ったって,しょうがないから,今日も落ちちゃったんだけど,そういう時に,別の何かを探すことができるって言うんですかね。別の生き方もあるよね,っていう,「一緒に探しちゃえ」みたいな。そういうのを教えてもらったっていうか。気持ちの切り替えかたっていうか。別の方向から見て楽になるっていう。そうじゃないと苦しくなるってことがあるじゃないですか。そういう意味では,常識にとらわれる人はそういうことを考えるといいかもしれませんね。だからそういう私の中の常識的なところが,楽になる方法ではありましたね。ちょっと意味が分かりにいですよね? すみません。本人もよく分からないで喋っているので(笑い)


ーいえいえ大丈夫(笑い) ありがとうございました。

ーーーーー

*1:ミアシーガル フェルデンクライス界最高の指導者。現在82歳だがなお第一線で活躍する女性の先生。201011月に東京・青山でワークショップが開かれ,203プライベートスタジオ・コンラッドを含む東京チーム約10名が主催。参加者は130名,国籍も67カ国,ミアシーガルの40年を超えるキャリアの中でも最も大人数でのワークショップとなって盛り上がった。またスタッフの働きに対しては,ミアシーガルが驚いていたのはもちろん,他の国から参加した普段主催をしている人たちも絶賛していた。しゃべりすぎがたまにきず。


*2:考える技術 コンラッドがこれまでに学んできたKJ法や,その他のアプローチを駆使して行うクラス。ハーモニー体操プログラム専門課程が他コースと大きく異なるのはこのクラスがあるためである。スポーツやダンス,ヨガ,ピラティス等,からだの指導をしていく人には,感覚派の人が多く,「言葉にするのが苦手」な人が多い。ハーモニー体操では,「考えることも技術である」とし,中学生にでもできるアプローチで技術を習得していく。普段の教室で伝えたいことがうまく伝わらない,言葉にできない,という不全感,もやもやしている感じ,がある方はもっと早く出会いたかった,と思うはず。苦手意識が強い人にほど知ってほしい。


*3:それなら私も誰かにやってレポート書かなきゃいけないし
トレーニングでは「実習」という制度があり,トレーニングコース期間中に誰かを相手に(お友だち・家族など),レッスンを行い記録を提出しなければならない。実習相手を探すのが大変という声がある一方で,強制的にレッスンに飛び出していく状況があることで,誰もがレッスンをスタートさせやすいと評判も上々。家族に実習を行ったおかげで,家族のことを深く知ることができたという思わぬ効果も多数ある。


*4:クラスの運営の仕方 あるメソッドの資格をとって現場に出て初めて分かるのは,教室というのは色々な要素から成り立っているということ。順不同で挙げてみると,準備の仕方,場の作り方,参加者同士のコミュニケーションはどうするか,教室を借りているならそこの管理者やオーナーとの付き合い方,教室に来る人への案内をどうするか,広告・宣伝の仕方から,どうやってまた来てもらうか,等である。何かのコースに参加して,習ったことでカバーできるのは,実際の教室運営の30%にも満たない,というコンラッドの実感から,本コースではなるべく多く,そのようなことを覆おうと試みている。


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4. 永田美千代さん(女性・50代・ピラティスインストラクター)


永田さんはBASIというピラティススタジオでピラティスのインストラクターとして活躍されている。永田さんはピラティスを行う前に,プレピラティスという形でハーモニー体操を取り入れると効果が高い,と言う。その辺りの話も興味深いのだが,永田さんがどのようにしてハーモニー体操に出会ったのか,そこに至る道のりを伺った。少し長めなので目次をつけました。

(1) 永田さんのバックグラウンド(なぜ指導の道に?)
(2) ハーモニー体操のコース...こんなコースはなかった
(3) ピラティスの魅力に一層気がついた
(4) ハーモニー体操をやってからピラティスをやると効果が上がる!
(5) 永田さんにとってピラティスとは?
(6) 何でも取り入れていってしまう永田さん。なぜそんなに自由にできるの

では,はじまりはじまり↓

(1) 永田さんの身体的・人生的バックグラウンド(これまで何をしてきたの?)


ーそもそも永田さんはピラティスの前は何をされていたのですか?

ピラティスの前は・・・


ー競技や何か専門的にされていたのですか?・・・

いえいえ,ないです。私は,学生の時にモダンダンスをやっていて,そこから,結婚して子どもが生まれて・・・20代はずっと子育てをしていたので,ブランクが10年くらいありました。そして,ずっと24時間営業をやってきて,はたと気がついたら,「あれ,自分,何もしてないじゃん。自分の身体どうなっちゃてるんだろう?」と。でも,世の中的にはモダンダンスは,もうなくて,エアロビクスになっちゃってたんですよね(笑) 知らなかったんですよね(笑) 世の中から外れて,没頭していたので。

そして自分の身体ってあんなに自分では動いていたつもりだったのに,全然何もできなくなっちゃった。千葉の田舎の方に住んでいるので,手近なところにあるものしかできないでしょう。で,気づいたらフィットネスクラブというのができていたから,そこに行って,昔ダンスをやっていたので,やっぱりエアロビクスダンスにはまりましたね。音があって踊れれば何でもいい,みたいな。手近にあって。

そして,エアロビクスのインストラクターコースに行って,子どもを預けながら,フリーで働いていたんです。


ーへ~,面白いですね~

で,フリーで仕事をするのは楽しかったんですけどね,近所のフィットネスクラブで「社員として働かないか」という話を,30代後半だか40歳くらいの時にいただいたんです。「こんな話はもうないな」と思ったし,そもそも自分としては何でもよかったんです。働きたかったんです。その何か・・・人と関わりたかったんです。家族・・・以外の人とも。


ー外に出て?

そう。どう考えても,家族の中でちゃんとやっていくという風には,全く向いていないというのがその10年間でしみじみ分かったんです。これは・・・今後の人生は,外で働くことを自分の人生にいれていかないと,うまくいかないな,と思ったので,働くということをまず選択して,それからずっとやってきたんです。

それからまた,40代後半くらいになって,はたと考えこんじゃった。ハーモニー体操のコースにいらしていた皆さんと同じように,エアロ教えたりアクア教えたり,私も色々やっていたんです。でもその頃,「あれ,これ,自分の身体のためになっているのかな?」と考えこんじゃった。そして,その時に出会ったのがピラティスだったんです。ピラティスが何なのかよく分からなかったんですけど,カンです。

『ピラティス』と検索してみたら,東京にしかなかったので無理かな~と思ったんですけど,探したら個人でやっている方がいて,何とか通えそうだったのでやり始めたら,「ああ,こういうことなんだ~!」って。考え方もよく分からないけど楽しそうだな,今までやってきた運動とは違うんだな,と。それくらいの感じしか分からなかったんですよ。

だから自分の身体の使い方に気づくようになったのなんて,本当に最近ですよ私。すっごい長いことかかってますよ(笑)


(2) ハーモニー体操のコース...他にこんなコースはありませんでした。

ーハーモニー体操のトレーニングコースはいかがでしたかか? 得たものは何かありましたか?

得たものはいっぱいありますよね。とにかく,何だかよく分からないまま行ったんです(笑)ハーモニー体操自体もよく分からなかったし,コースで何をするのかも分からなかった。当然,コースに出たことで,それがクリアになりました。こういうことをこういう風に学んでいけばいいんだ,という方向性や学び方がはっきり分かった。こう,何というか,技術を習ったというよりも,学び方を学べる,こうやって学んで行ったらいいんだよ,という,方向性を自分で決めていく方法が学べるコースでした。

今までインストラクター養成コースにはいくつか行きましたけど,「ステップのこれはこう・・・」「この筋肉の名前覚えて」「この筋肉はどういう作用をして」っていう,そういうその,細かなことはどのコースでもやりますよね。でも,それ以外に,「こうやって学んでいきましょう」という学び方の方向性や手段を教えてくれるコースは他にはないです。他にはなかったです。


ー若狭さんから何か学んだことはありますか?

若狭さんはね,今までにあったことがないタイプの人でね,すごく面白かったですね。


ーどこが?

まあ一言で言えば,魔法使いみたいな人でしたね。私の中では。「ええ? こういうのあり?」って。別の世界の人かな,と思いつつ,いっぱい盗んでますよ。私(笑)


ーたとえば,どういうところが面白いと? 技術的な話ですか? 雰囲気の話ですか?

雰囲気もあると思いますけど,例えば,レッスンで「何か動きをやってみましょう」と言って,生徒さんにやってもらったときに,その人ができてそうか,できてなさそうか,ということを,すごく気にしてたんです。そういうことを気にしてるのって,私だけなのかもしれませんけど。コースに出る前まではすごく気にしてた。でもそれ,あんまり気にしてもしょうがないかな,と思えるようになったんですよね。

どう言えばいいんでしょう・・・そういうことを,気にすることの一番上にもってくる必要はないんじゃないか,と。もちろん気にはしますけど,それを,そういうことをリストの1番上にアップしなくても,いいんだな,って。

私がそのクライアントさんに,「こういう風にしてください」と言った時に,この人がそれをやってみようと思ったり,実際にできたりするということは,この人の中から出てくるものだし,そうしなければ,その人が本当に変わることにはならないよね,と自然と思えるようになった。

その人が今できるかできないか,私が言ったことが通じたか通じないかっていうことを,一番上にリストしない方が,その人の状態がはっきり分かる,ということを学んだ気がします。


ーそれは焦らなくなる,ということにもつながりますか?

そうですね。あと,緊張度が高い人が,緊張度が高いままピラティスをやっても,あまり学べない気がするんですよね。この緊張度をどの程度まで下げれば,ピラティスを学ぶ準備ができるか,ということを意識してやるようになりました。

そうしたら「その人の緊張度が高いけど,とりあえずピラティスの動きを教えましょう。そしてやってみたけど,やっぱり緊張度が高くて学べなかった」というストレスからはちょっと抜け出せた気がしますね。


ー具体的には,どういう風にするんですか?

具体的には? うーん,人によるんですけど,でもそれ私,結構,できるようになったんですよ!(笑)


ー例えば,すごく緊張している人がいたときに・・・

例えば,今までだったら,その緊張している人が「できたかできないか」を,私が緊張して見ていた。すると,その人はもっと「できたかできないか」を気にして緊張しますよね。

なので,「そういうことを私は見てません」ということをその人に伝えるようになった。そういうことには意識をおいてないし,できたかできないか,ということを,私は見ようとはしていない,ということをその人に伝える。必ずしも口で言うわけではないですけど,言う場合もありますけど(笑)「私は今そういうこと見てませんから」と言うと・・・その人は・・・


ー安心しますよ,それ言われたら。

そう,そう。緊張度が高い人は,「“こちらが言ったことが伝わってるかな,やろうとしているかな,できたかな”と私が気にしている」ということに,すごくフォーカスしちゃうんですよね。「言われたからこれやろう」と頑張っちゃう。しかも,すごくそれを(インストラクターから)見られてる。もちろん,プライベートレッスンだから,できるようになるためにやってるわけだけど,すごくそっちに(できるかできないかに)意識を向けちゃう。そうするとますます緊張度が高いまま終わっちゃう。だから・・・・


ーで,どうするんですか? そこで。

だから(笑),「そういうの私見てないから」,って(笑) そういうことをやってもらっても私は嬉しくないからねって(笑)


ーなるほど(笑)では逆にどこを見てるんですか?

あなたが,彼女が,自分の身体の中がどうなってて,例えば,骨盤の角度が,こういう風に傾けることができるかなってことに,集中・・・集中と言えばいいのか,傾けようとしている,のか,ってことに,「できるかできないか」じゃなくて,そこに自分が1番集中しているかどうかってこと,しか見ない(笑)


ーつまりできるかどうか,ということよりも・・・

それをやろうとしているかどうかということにしか・・・・「私は,興味ない!」って(笑)できるとかできないとかということは,「できてもできなくても私には一切関係ない!」(笑)


ーそれは頑張ってそれをやろうとしているかどうか,努力してやろうとしているかどうか,ということですか? それともまた別のことですか?

ちょっと違いますね。「できる」とか「できない」とかという「結果」を求めてやるのではなくて・・・やってもいいんだけど(笑),私はその結果は,結果があったとしても・・・あればあったで嬉しいけど,別になくても嬉しい,そのこと自体は求めてない・・・


ーそこではなくって・・・

って(笑),自分のそこをどういう風に,動き出したかってことが私は1番,私にとって重要で,それをしようとしているかどうか,しか,見ていないよ,と。ローリングっていう,ゴロンとなって起き上がる動きがあるんですけど,その結果は私は求めてないよ,って。ゴロンとなる時の最初の動きが・・・どういう風に骨盤が動くのか,どういう風にしようとしているか,そこしか見ていないよ・・・って言うと・・・できちゃうんですよね(笑) 当然正しくなれば,結果が出る。当然できちゃう(笑)


ーそれはすごくおもしろいですよね。

うん。教えるのも楽。で,結果がついてくるので,私も楽だし本人も楽だし。結果的にいい。「なんだ,緊張しない方がうまくいくんだ」ということも学べるし,何をするんだってことに一点だけ集中したら,あとは勝手に身体がそういう風になるんだってことも学べる。1つ学べると結構全部つながるじゃないですか。身体の動きって。

Aの動きはこう,Bの動きはこう,Cの動きはこう,って動きは違うけど,やるべきことは一緒なんですよ。最初にどこに集中して,どこをどうするかってことを,やれば大丈夫だよってことだけ伝えれば,いい。楽チン(笑)


ー他に若狭さんから学んだことはありました?

言い方,とか。


ーどんな言い方?

「ま,結果がどっちであれ,僕は知りません」みたいな。「僕はそういうことは気にしてません」というようなことを感じたんです。で,そういう風に言われるのって,いいな~,って思ったんですよね。生徒の立場として(笑) だから,私もやってみました(笑)


ー分かる気がしますね~それね~。でもそれって難しいんですよね~,なかなかできないんですよね~

そう。でもね,結局そういうところで,自分も遊んでるんですよ。遊んでるって言ったら変ですけど,楽しめる。1点だけ変えればいいんだから。1点だけ変わったら全部変わるってこと,体験できたら,すごく楽しいんだな,って分かるし。



(3) ハーモニー体操を知って,ピラティスの魅力に一層気がついた。

ー永田さん,こういう言い方はできますか? ハーモニー体操をやることによって,ピラティスの魅力に一層気づいた。

もちろん! そうです。他のことをやると,今やってることにより深く気づくことってありますよね? 外国に出ることによって日本の深さが分かることありますよね。でも,ハーモニー体操じゃなかったら気づかなかったかもしれない。他のことと言っても,分からなかったかもしれない。

動きって,何をしたいのかが分かったらできるじゃないですか。でも,何をするのか分からないままに,ここに手を置いてこうやって動きなさいって言われても,効果がないですよね。たとえ,そういう風に動いたとしても。微妙に違いますからね。

ハーモニー体操をやって,動きがどうやって成り立っているのかよく分かるようになった。股関節がどう動くのか,骨盤がどう動くのか,とか。

最近,確信してるのは,「どこを意識して何をしたいのかが分かった上で,その人なりの柔軟性でやれば,身体はめちゃめちゃ変わるよ」ということです。プライベートで人を指導するわけですけど,「あなたなりの動きでいいのよ,絶対それで身体変わるよ,絶対よくなるよ」って確信得られるようになったのは最近です。もう,断然変わりました。


ーそれ,素敵なことですね。

もう,断然,その人が変わるってことは,確信できるんで。「私のプライベート受けてよ,頼むから受けてよ」って思うんです(笑)


ー理想的なあり方だと思うんですよね。やってたことが,一層好きになっていくなんて,理想的なあり方だなと思いますね。

そうですね。ハーモニー体操やって,ピラティスが深まる方向に行きましたもんね。


ー僕自身も熱心にやっていることがあったんですけど,結局やめちゃったんですよね。もっと前にフェルデンクライスに出会っていたら(*1)続けていたかもしれない。順序が逆だったらね。週6くらいで通っていたし,アルバイトのお金の大半はそこに使っていましたしね。熱心にやっていたのに,身体痛めたり,嫌いになったりしてやめちゃうなんて,まああんまり幸せなことじゃないですよね。僕に限らず,そういう人は多いと思いますけどね。

そうですよね。本当はいいものかもしれないですからね。もったいないことかもしれないですよね。そういうのって分からないですよね。私が今54歳ですけど,40代でピラティスに出会って,今こうして教えているなんて,想像もしていなかったし,どうなるのかよく分からないけど。でも,それが今ガチッとはまっていて,いい方向に転がって行きそうな気がします。


(4) ハーモニー体操をやってからピラティスをやる,と一層効果が上がります!

ーピラティスとフェルデンクライスというのは相性としては,元々どうなんでしょう?

私が勤めているBASIという会社には,「ピラティススタイル」というスタジオがあるのですが,そこには,ピラティスのクラスに混じって,フェルデンクライスのクラスもあるんです。その(フェルデンクライスの)クラス自体が増えてきているので,ピラティスをやる人の中にもフェルデンクライスを受け入れる要素があると思うんですよね。(ピラティスの)インストラクターも彼女のクラスに出ている人はいますよ。


ーなるほど。ピラティスの人にとってフェルデンクライスはどのような位置づけなんでしょう?

そうですね・・・去年ピラティスに直接指導を受けた弟子の第1世代の方が来日したことがあったんです。ロリータ・サン・ミゲュルという女性の先生です。彼女のプログラムの中には,「プレピラティス」という準備段階のレッスンがあって,それをやってからピラティスの動きに入るように構成されていたのですけど,その中にフェルデンクライスの動きがありましたね。

書いてあるんですよ。「フェルデンクライスメソッドより」って。そういう動きが入っているんですよ。フェルデンクライスとピラティスに交流があったのか?と聞いたら,「ない」とはっきり言ってましたけどね。「そういう(情報が行き交うような)時代じゃないから,直にやり取りしたということはないと思う」って。

また別のある有名なトレーナーのクラスを受けた時に,彼が『プレピラティス』としてやっていたこと,あの動きも今思えばフェルデンクライスの動きだったのだろう,と思います。


ーそういう位置づけいいですよね。プレ,というの。永田さんご自身にも,そういう感覚はあったわけですよね? ピラティスの前に何かをやった方がいい,という感覚は。

ああ,もちろん,ありました。私もピラティスの前にハーモニー体操を実際にやってみて,いきなりピラティスをやるよりもいいな,と思うし,ピラティス自体にそもそもそういう素地があるんだな,と。

それは,お客さんの身体をみても同じことが言えて,やっぱりそういうことで準備をちゃんとした身体が,ピラティスをやることで,もっとちゃんと動ける。・・・と言うよりも,動きをもっと本人が分かる。

分からずに振り回していても,結局は単に外側の筋肉の緊張度を高めることになって,本当に動かしたいところが全く動いていないということがよくあるから。「どこが機能的な動きなのよ,嘘じゃ~ん」ってなっちゃう(笑) それ(機能的な動き)をちゃんとやろうよ,とすごく感じます。


ーそれは分かりますね。インナーマッスルを鍛える運動,とか言ったって,全身が緊張している人がやると,単純に全身の筋肉の緊張度が上がって終わるだけ,ってことがありますからね。それから,もう1つは,そういう状態だと,身体の感度も鈍いから,自分で何をやっているか全く分かっていない,ということがおきますよね。

そう。自分で何をやっているか,分かってない人が多い。


ーそれにしても,その言い方,いいですね。プレピラティスとかプレサッカーとか。プレバレエとか。

そう。そしてそこ(緊張をとる段階)がないと,すごく無駄な時間を過ごすことになっちゃう。ピラティスの動きをやるにしても,きっと何か他のスポーツの動きをやるにしても。


ーそういうことに,永田さん,いつ気づいたんですか?

それは,やっぱりでも,ハーモニー体操のコースに入ってからですよね。何となくそんな気はしてましたけど,コースに入ってから,3回目くらいですかね。

香港で働いているインストラクターが言ってたんですけど,「いろんな人種の人がスタジオにはいるけど,日本人は背骨硬い」って。日本人が真面目だ,ということと関係があると思うんですよね。

だから私はワークショップでよく言うんです。「世界中の中でも日本人は超真面目,皆さん,認めますよね?」って。「真面目だと背骨が硬いって,皆さんもそれ何となく分かりますよね?私も自分でそう思います。真面目な日本人の中でもピラティス選ぼうなんていう人は,エリートなんですよ,真面目さにおいて。だからますます背骨硬いかもしれませんよね」って。さらに,「そして,なおかつ,プライベートとろうかな,っていう人は,普段のクラスの他にですよ,別に払ってでもマンツーマンででもやってみようかな,とか,通常クラスじゃないところにお金払ってね,ワークショップ行ってみようかなって来てくれる皆さんは,ものすごく,超がつくエリートな真面目なので・・・」って言うと皆さん笑ってますけどね(笑)

世の中に色々あるのに,ピラティスを選ぶんだから,そもそも,硬いかもしれないんですよ。だからピラティスの前にハーモニー体操をやった方がいいと思うんです。


(5) ピラティスのことも教えてください。永田さんにとってピラティスとは?

ーBASIのピラティススタジオにはどういう方が多いんですか?

30代,40代,女性が多いですね。


ー職業はさまざま?

銀座スタジオはOLさんですね。


ー「真面目で背骨硬い」なんて言われるとどういう反応します?

笑ってますよ。ハハハハハ~って(笑) まあそうじゃない部分もあると思いますけど,当てはまる部分もあるんだろうな,ってこちらは思ってますけど(笑)


ーまあ,和むのは永田さんに言ってもらうからだと思いますよ。小娘に言われたら,もう・・・(笑)

そうね(笑) そうよね(笑) 私が皆さんのお母さんぐらいの年齢というのは,有利ね(笑) 有利に働いている(笑)


ーうまく生かしているということですよね

そうですね(笑),うまく生かしてますかね(笑)


ーいいインタビューができました。

そうですか(笑)


ーこれ掲載する時どうしましょう?女性って書いて,50代って書いて・・・職業とか・・・

別に,なんでもいいですよ。女性って書いて,50代って書いて・・・,ま,ピラティスインストラクターって書いて・・・。・・・ピラティスインストラクター・・・らしからぬことを言ってるかもしれない。でもピラティス「インストラクター」ってどういうことなのかよく分からない(笑) あんまり気にしない。


ーその辺りは会社的には何かルールはないんですか? 会社として「ピラティスってこういうものだと言わなければならない」ということはないんですか?

今までしゃべってきた事も、全て私個人の考えですから(笑)BASIという会社は「学び続ける」ことを凄く大事にしています。学び続けていくならば,「こういうものだ」って固定的なものにはならないんじゃないかとも思います。ピラティスとは,「(私も会社も)進化し続ける」ということかもしれない。これも私の考えですけどね(笑)


ーそういう人が上にいるからいいんですよね。じゃないと窮屈になっちゃう。(*2)

そう。だって,(創始者の)ジョセフ・ピラティス自体がね,学者でもなんでもない。フェルデンクライスみたいに色々本を書いたりしてない。ご存知のように,怒り爆発の,2冊しか書いてない。それもね「世の中俺のこと分かってねー,ふざけんな」みたいな感じなの(笑) 「こうやれば全員が健康になるんだ~」って言って怒り爆発の2冊を書いて死んでるんでね。彼が変わってるんでね,そもそもが,そこから汲み取るしかないですよね。DVD観たりとか,ロリータの話しを聞いたりとか,本人は死んじゃってるんでね。

だいたいがですよ,本人は「80代になっても薬も飲んでない。健康だ」なんて言ってるのにですよ,肺ガンで死んじゃうんですよ。タバコ吸いすぎて(笑)「ばかじゃないか,大丈夫か?」って言いたくなりますよ(笑)おおっぴらにはしてないらしいですけど,火事で煙を吸いこんで,ってことになってますけど,ロリータは「そうじゃない」って言ってましたよ。「スモークは,煙の方じゃない,タバコの方だ」って(笑)後半の人生は荒れてたらしいですよ。認められないし。当然お金もなくて貧乏だし,「こんなにいいメソッドなのに」って言って,あと100年生まれてくるのが遅かったらね,素晴らしく世界中を健康に導くメソッドなのにね,そういう時代でもないのでね。

まあでも残したものを見てみると,本当にすごい。ハーモニー体操はじめてから,色々身体のことが分かって,もう1回見直したら,マシンってすごい(*3)。前からカンとしてはピラティスは,マシンを造ったことによって,あの人は「天才」なんだと思ってたんです。でも「これは,ただもんじゃない。そういうことか!」って改めて思った。ピラティスのマシンを造ったあの人は・・・ってピラティスですけど(笑)「天才だ」って思ったんです。

言ってることとかやってることとかは奇妙奇天烈ですけどもね。DVDとか観ると,なにこのおっさん,って思うんですけど,ね。「あなた大丈夫?」って(笑)「なんでこんなバネ使って,バネの中に人間を押し込んで伸び縮みさせてみよう」とか,誰がそんな・・・


ーマッドサイエンティストですよね(笑)

そう。おかしいよね(笑)でもそれが,やるべきことはこうだ,っていう,メッセージが動きの中に現れているので・・・


ーすごいものですね・・

すごいと思いますよ。やってもやっても,おもしろいですよ。人間の身体,どんどん変わるし。そのあと引き継いだ人たちが,科学的に,とか,医学的にとか,色々細かいところまで分析をしているので,医学的にか解剖学的にか,テンション(緊張)が高すぎる動きは排除されていくと思いますので,今後一層いいものが残っていくと思いますけど。


ーおもしろいですね。

でもね,エッセンスはめちゃめちゃ変。めちゃめちゃ動物。骨盤と背骨の動きしかないですから。ただ動きとしては,屈曲伸展という,ロールしたり巻き戻したり,という動きが多いので,その準備段階として「柔らかい背骨があるよ」っていうことで,ハーモニー体操の動きをやってからやるといいと思うんですよ。そしたらそれこそ,ジョセフ・ピラティスが言った,病人なしの,痛みのない人生を長くおくることができるようになると思うんですよ。


(6) 何でも取り入れていってしまう永田さん。なぜそんなに自由にできるの

ー最後に,今の医学のモデル,健康のモデルというのは,「維持」という発想なんですよね。いかに今あるものを維持していくかというところ。それを,今使えていないところを使っていくか開発していくか,身体の中におもしろさがあるという・・・

そう,もっと楽しめるのにね。


ーそうすると健康観が変わりますよね。「維持する」なんて発想だと楽しくないですよね。

楽しくないですよね~! 私は自分でどんどん進化すると思ってる。それ,自分の身体ひとつで遊べるのですごく楽しいですよ。


ー・・・今ふと思ったんですけど,永田さんがこれまで色んなことをずっとやってきて,今後もずっと続いていく人生というか,そういうものの中で,大事にしているものって何かあるんですか? ポリシーとか。

私はポリシーがないので,有名なんです。有名ってことはないか(笑) こういうとまた,何かあれですけど,・・・感覚・・・,感覚は,大事かな,と思います。ピラティスも最初にやり始めた時に,すごく感覚が合ったんです。「あ,これ今までやったことないけど,私はこれが好きだ」というか。すごくよくできたわけでも何でもないんですけど,できるとかできないとかじゃなくて,「これはすごくいい,すごく好きだ」と。

それに,何でそんなこと言ってくれたのか分からないんですけど,ピラティスのインストラクターの養成コースに行った時に,本部から来た指導者が言ってくれたんです。「ミチヨはピラティスインストラクターとして,センスがあると思う」って。何を見て言ったのか分かりませんよ。動きも下手っぴ,硬かったですしね。でもそういう風に言われて,「もしかして私の中に,合うものがあるのかもしれない。ピラティス好きだし。どんどんもっとやりたい」って気持ちがあったんです。

こういう感覚は,ハーモニー体操の時もあったんですよ。メールか何かに書いたかもしれませんけど,私はハーモニー体操をしている人が好きだし,ハーモニー体操をしている人を見るのも好きだし,自分がするのも好きなんです。

そういう「感覚」・・・は,できればずっと持っていたいなあと思います。


ーそのインストラクターの方が言っていたことに似ているな,と僕が思ったのが,カオリさんの言ってたこと。カオリさんがインタビューの中で,コースにはきちんと社会生活を送っている人が多かったと言っていました。本意は分かりませんけど,そのことと,そのピラティスの指導者の方が言って下さったこと,関係があるのではないでしょうか?


どうでしょうね。自分ではよく分からないですけどね。どうして言ってくれたんでしょうね。まあ,,,人が好きなんでしょうね。人と接してその人を見ているのが好き。何かできることは私にないかな,って考えるのが好き。お節介ですけどね(笑)



*1→フェルデンクライスに出会っていたら:ハーモニー体操は,フェルデンクライスを元にして作られています。

*2→そういう人が上にいるから:永田さんはBASI(ピラティススタジオ)の最古参のスタッフです。

*3→マシンってすごい:ピラティスはマシン(専用のトレーニング機器)を使って行われるところからスタートした。





...



5. 萩原房子さん(女性・50代・エアロビクスインストラクター)


コースには,長年の指導経験をお持ちの方もいらっしゃいます。今回は,エアロビのインストラクターとして,数十年のキャリアをもつ萩原さんの登場です。萩原さんの魅力は,キャリアと関係なく,初心者の方のように驚いたり喜んだり,という,新鮮さを持っている点です。


本当は音声を聴いていただきたいほどです。(インタビューは電話で行われました)


[mokuji]

1) コースにはつくづくびっくりしたよ編
2) 末永く教えていけるものを探していました
3) 年齢は関係ないのかも。やっぱりエアロビが好き。
4) コースに来る前の予想と実際


では,はじまりはじまり↓


1)コースにはつくづくびっくりしたよ編


ーではよろしくお願いします。

よろしくお願いします。私が,え~っと,このコースを・・・・・・・どこから話したらいいんでしょうか?


ーまだ質問してませんから,何も話さなくていいんですよ(笑) では,今からはじめましょう(笑) まず,コースに出てみてどうでした?

他の研修と比べると,今回のコースは全く違った雰囲気,それにびっくりしたんですよね。クラスに入った瞬間から,まず,コンラッドさんと春日さんが出て来ましたよね?(*1) それがすごくほわ~っとした雰囲気。春日さんもおおらかというか,話しやすくて普通の優しい雰囲気で「こんにちは~」とか言ってくれました。「ああ,こういうコースなんだ~」と感じられて,安心できた気がします。普通は,「ハイ!名前書いてください!」とか,キチッと机があって,受付があって,という感じですけど,(ハーモニーのコースは)何かちょっと拍子抜けしたような,でもすごく安心しましたよね。


ー春日さんは元々,戸越銀座の(コンラッドの)教室に通ってくださっていたんですよね。教室の時に春日さんが,「お手伝いはいりませんか?」と言ってくださったので,(講習会の部屋の)鍵開けをお願いしたんですよ。そのことをある人に言ったら,「いつも春日さんクラスに遅れて来ますけど,春日さんに頼んで大丈夫ですか?」と言われちゃった。そこで僕も心配になって春日さんに直接聞いたんです。「時間通りに来られますか?」って。そうしたら「私,最近大丈夫になってきたんですよ~」って言ってて(笑)「時間通りにいけるようになってきたんですよ~」って(笑)

そういうほわ~っとした雰囲気が出てたから,かえってよかったのかもしれないのかな,と思います。私なんかは50代だから,こういう研修を受けるとなると,「若い人ばっかりなのかな」と思ったり,これまで私はエアロビできてたから,「いかにもバリバリやってます」という人ばっかりだったらどうしよう,という心の葛藤があったりして。でも受付で春日さんが出てきて,「こんにちは~」という雰囲気だったので(笑)すごく入りやすかったですよね。そんなこととかね,今回はびっくりしたことがいっぱいありましたよ。


ー他には何か?

例えばね,自己紹介。普通は単なる自己紹介だけど,「そういうのは嫌だ」ってコンラッドさんが言って。「まず自分の呼ばれたい名前を名札に書きましょう」って言って。そして,それから,みんなで自己紹介しあうのかなって思ったら,自己紹介は隣の人たちくらいの間でだけでしたよね? だから,他の人はどうやって知るんだろうと思ったんですけど,何時のまにか,「ウノちゃん,セッちゃん」という感じで名札に書かれた名前で呼んでいるうちに親しみやすい感じになって。それはすごく不思議でしたね。それから例えば「ウノちゃん」なら「ウノちゃん」しか私は分からないじゃないですか。それを,コンラッドさんは,そういうあだ名みたいなものではなくて,「宇野田さん」って本名で呼び始めますよね。だから,「ああ,ウノちゃんって,宇野田さんなんだ。あ,せっちゃんって,中村さんなんだ~」とか,私も自然とみんなの名前を覚えられるようになって,なんかこう,スーッと入っていける,それが「へ~」って,「何だろうこの研修,このコースって~」って,すごく新鮮でしたね。

それから私はみんながフェルデンクライスやハーモニー体操を元々知ってると思ってたんです。私くらいが異端児というか,知らないのかなと思っていたけど,みんな初めてでしたよね。なんだ~って,安心した,ホッとしました。

そうそう,もう1つびっくりしたのが,笑いが起こることでした。びっくりしました。「何,このクラス?!」って。いい意味でですよ(笑) あれもすごくびっくりしました。コンラッドさんが何か一言言うと,みんなが笑って。また,Kさんの笑いがすごくよかったんですよね。「ハハハハハ~」っていうの,それがまたすごくいいんですよね。すごく楽しかったし,コンラッドさんが一言いうと笑いがおきる。こんな明るい研修もあるんだな,ってすごく新鮮でしたね。これもびっくりしましたね。


ー初日のことですよね?

そう,初日に。衝撃を受けてびっくりして帰ってきましたね。「こういう研修会なんだ~楽しい~」って思って。


ー初日はすぐに帰りました?

はい。すぐに。どーんと疲れて。色んなこと考えましたしね。


ーでは,雰囲気というのにまずは・・・

そう。驚いた。こんなに楽しい研修会があるんだ,って。みんなを包み込むコンラッドさんの話術・・・というか何か,性格なんだろうな~って,DVDを観てたときから思ってましたけど,パソコンの中の(YOUTUBEの)動画を観ていても「○○さん背中が中学生みたいになっちゃいましたね~」とか,笑いがとれて,すごく場が和んじゃいましたね。



2) 末永く教えていけるものを探していました

ー萩原さんは,色々な研修会にいかれてるのですか?

エアロビが多いですけどね。エアロビをずっとやってて,私も週に10数本もレッスンをやっていた時もあるし,でもこのまんま年齢がいった時に・・・49歳になった時に考えたんです。会員さんがいっぱいついてきてくれてるんですよ。で,「50歳になった時に,この人たちをどうやったら・・・,この人たちも私も一緒に年齢を重ねていくのに,将来ずっとエアロビは無理だろうな」と思って。

それに変わるものは何かないかなって探していたんですよね。何かを探していたときに,みんなヨガとか色々あってそっちに行ったんだけど,私は人と同じことはやりたくなかったし。「痛みの改善体操」とか,「骨を動かす」とか「いつまでもできます」なんて書いてあると試してみたりして,エアロビの他にそういうことを教え始めたりしたんです。

でもやっぱり,行き詰まってしまった,,,んですよね。それから,新しいことを習いに行ったとしても,ずっと習ったこと,同じことしか教えられない。「本当にどうしよう」って悩みました。会員さんもついてきてくれてるのに。「飽きちゃうだろうな,私が飽きてるんだから飽きるだろうな」って本当に思って,いっそのこと教室やめようかなって思ってたんですよね。

そのことをインストラクターの友だちに相談したら,彼女が最近,フェルデンクライスのワークショップに行ってよかったよ(*2)って言って,ハーモニー体操のことも教えてくれたんです。


ーへ~,最初は本か何かを見てくださったんですか?(*3)

そう。本についていたDVDを観ながらやってみた時に,びっくりしました。前にメーリングリストか何かで書きましたけど,それまでは,ひねる動き,というと,足を前において骨盤を固定して,やってましたよね。・・・ハーモニー体操では,骨盤も固定せずに動かしますよね? でもそれまでは両足を前において,で,ひねってた。だからいつも腰に負担がかかっているし,上半身は楽になりますけどね。必ず骨盤はロックさせておいて上半身を動かさせる,とやっていました。だからハーモニー受けたらそれが全部解除されて,「あらららら~ここまで動いちゃっていいのね~?」ってところまで自分で動くのでびっくりしました。

それまでは,骨盤なら骨盤,「腰痛改善」ならこの動き,「肩だったら肩甲骨」とやっていたのに,ハーモニー体操だと,それらを全部動かしていきますよね。だからハーモニー体操をやった時に,「あ~繋がってる~」って思って,つながりが分かる・・・というのかな。「これなに~?!」って衝撃を受けましたね。


ー固定するとか,ロックして動く,というのは,カラダの色々な運動の1つとしてはありますけどね。

そうですよね。動きの幅を色々知っておいた方がいいんだな,と思いましたね。


ーところで,今の萩原さんのお話でおもしろかったことがありました。雑誌や何かで取材してもらうと,「なるべく個別でやってくれ」と言われるんですよね。「肩こりに効く」とか。「腰痛改善」とか。「じゃないと売れない」って。だから,肩なら肩の体操をやってくれ,とか・・・でも萩原さんが先ほど言われたことが,そういうこととは違いますよね。おもしろいなと思ったんですがその辺りどうですか?

ああ,分かる。分かります。「肩こりに効きますよ」とか。・・・言う側は楽ですよね。「肩こりにいい運動はこれですよ」って。でも実際はクラスを受けてても実感としては分からないと思うんですよ。肩甲骨の周りだけを動かしていても,カラダ全体は楽にならないから。つなげて動かすからこそ肩も,ほぐれてくる。肩甲骨から背骨から骨盤までつながって・・・全部がつながっていくことで,肩も全部が楽になる。だから,個別って難しいな,って今は思う。個別だとなかなか実感としては分からないですよね。


ー個別の方からいくと分からない?

そう。初めて来た人たちには,個別のことをやってもね,分からないんですよ。だから「今分からなくても力が抜けてくれば分かりますから,続けてくださいね~」って言ってたんですけどね。個別で動かすということは,小さい動きになることが多いんですよね。骨盤がロックされているから,動きが小さくなるでしょう? でもハーモニー体操は,全部がつながって動いていくので,大きな動きにすることもできるし,初めて来た人たちでもすぐ分かる。「ああ~腰が楽になってきました~」というのが1回でも分かる。前だったら何回かやってもらわないと分からなかったのに。

背骨も動くし,あばらも肩甲骨も動くので,全部が楽になる。「こんなに気持ちいいんだ~」ってすごい衝撃。本当に。だから,昔受けてくれてた生徒さんはその時は,分からなかっただろうな~って思う。今初めて私が分かってきたんだから。「これだ~」って思いました。


ー前から感じていたんですか? 個別はダメだなっていうこと。

イヤイヤイヤ,その時は,それしか知らないから。「こういうのをやると腰痛改善になりますよ~」とかって言って教えていたけれども,個別で動かしていっても,気持ちよさが分からないんですよ。


3) 年齢は関係ないのかも。やっぱりエアロビが好き。


ーちょっと話が変わりますけど,よく萩原さんは「年齢が・・・」とおっしゃる気がします。このインタビューの最初にもおっしゃってた。

そう(笑) それすごくネックなんです・・・ネックだったの。でもこのコースにきて,「あ,みんなすごいな」って,「大丈夫なんだ」って思う様になったんです。ハーモニー体操のコースって色んな人たちがいますよね。年代も幅広いですよね。でもみんなすごいですもん。よく「まだ(インストラクター)やってるの?」って言われて,「うん,まだやってる,やってる」って答えるんですけど,実際はどうなんだろうな,って思ってたんです。でもね,ハーモニーに来てからは,「あ,年齢関係ないんだ」って思うようになったんです。


ーすごいじゃないですか。

だって,みんなすごいですよね。みんなパワーがあるし。なんか安心しました。本当に。エアロビやっても大丈夫,って思って。


ーエアロビは今も教えてらっしゃるんですか?

やってます。週に3本。若い子から同年代の方,あ,70代の男の人までいる。結構人数いるんですよ。だからやめられないな~とすごく思うんですよね。


ーエアロビが面白いと思うのは,音楽でカラダ動かすところですよ。そういうのって,根源的な喜びだと思うんですよね。子どもでも赤ちゃんでもやるし。

そう!


ー楽しいですよね。理由なしに。

楽しい。あのね,気分がすっごく落ち込んでいる時でも,悩んでいる時でも,あの曲を聴くと,「よ~し!いくよー!」って(笑)本当にね,まあまあまあまあ!賑やかなクラスができるんですよ(笑)


ー佐林さんがブレイクダンスか何かを習ってるんですって。それで言ってたのは,「ハーモニー体操にしてもフェルデンクライスにしても,楽しいところまでいかないけど,ダンスは楽しい」って(*4)。

そう,楽しい。やっぱりね,教えていてね。これはやめられない,って思いますもんね。本数いっぱいやると疲れが出てきちゃうので,疲れが翌日に残るので(笑),今は3本くらいに減らしましたけどね,でもやっぱりやめられない。


ーこっそりつなげていくというのはどうですか? つまり,ハーモニー体操をやっていって,カラダがだんだん動く様になってきたら,そこからリズムをつけていって,寝ている姿勢でもリズムをつけて動いていく,という。そうしたらみんな楽しくなると思うんですよ。永田さんが,プレピラティスという形で取り入れていけると言っていたように,プレエアロビクスという形でつなげていくとおもしろいと思いますよ。

ああ~楽しいかも! すると今来ている人たち・・・楽しいですよね~!


ーそう。カラダを動かすって楽しいけど,嫌いになっちゃってるという側面もある気がします。子どものときって歌ったり踊ったりって誰でも好きだったのに,苦手です,とか嫌いになってる人も多い。だからそこが自然とつながるようなレッスンをやってみて,ハーモニー体操をやっていると思っていたけど,気づいたら踊っていた,というレッスンにしたらどうでしょうね? それこそ,レッスンの後半になったら,「ここでリズムつけてやってみよう」ってやってもいいと思いますし,ハーモニー体操で音楽やリズムをつけたらいけない,というわけじゃないと思うんですよね。色んなやり方を模索すればいいと思うんですよね。自由に。

はは~,なるほど。おもしろそうな感じもする!



4) コースに来る前の予想と実際

ーこれを最後の質問にしましょう。コースが始まる前,どんなコースになると思ってました? 実際と違うところはありました? 

どんなコースになると思ったかですよね。・・・みんなに馴染んでいければいいかなと思っていました。人見知りの人が多いってみんなも言ってたけど,私も人見知りなので,何だかドキドキしちゃって,まずは馴染んでいけるかな,というところから入っていったので(笑)ハーモニー体操が覚えられればいいかな?と思っていただけでした。

実際に受けた感じは,すごい世界だなと思った。。普通の研修とは違った。今までに受けた研修がイメージにあったのですけど,全然違った。先生が説明して,2人組になって,こうこうこう,という風にやっていくのかな,と思ったら全然違って,すっっっごい深い。考える技術の方,はすみませんね,サボってますけど,すごくよかったと思うし,色んなことに目がいくようになるし,今までは気にしていなかったことまで,細かいところまでピックアップできるようになったし。


ー具体的には,若狭さんのパート,いかがでしたか?

ああ,若狭さん(笑)。話が長いって言われてましたね(笑)若狭さんってほわーっとしてるから,コンラッドさんもお2人とも否定しないから,居心地よかったです。ほわーっと受け止めてくれるから。若狭さんは可愛らしかったし・・・こんなこと言ったら怒られちゃうかな(笑)とってもよかったです。

あとは,もうちょっと動きたかったかな~。コース全体でもっとハーモニー漬けになりたかったかな~。1日に1回は動きたかったですね。毎日ちょっとでいいから動きたかった。昨日やったのを今日やってもいいし,とにかくもう少し動きたかったですね。

ー考える技術の部分はどうでした?

よかった。自分でも思いつかないようなことが思いついたり,すごくよかったと思いますよ。自分の考え方を広げていく感じになったので。


ーあそこでやったことを日々の実践の中で使うことありますか?

今はちょっとないかもしれない(笑)あの時は,これいい!って思ったけど。でも何かの時にはすぐにやれると思います(笑)


ー日々のクラスの中で,事務局の方からこんなサポートがあったらいい,と思うことは,ありますか? 僕らが何かできることはありますか?

サポート? もっとハーモニー体操の動きをやりたかったというのはさっき言いましたし,facebookのグループで皆投げかけるとみんなが考えて答えを送ってくれて,アドバイスとかももらえるし,メールでコンラッドさんに聞いてもいいし。

それからハーモニー体操は,オープンシステム?(*5)「これはすごいな」,って思う。そうそう,すっごい,と思ったんだ。「じゃ,いいの?」って思ったんだ。「もしかしてこんなことまでやって,いいの?」「レッスンを勝手に作っちゃっていいの?」って(笑)コンラッドさんが「自分の知ってることを全部総合して,自分のハーモニー体操を作っていっていい」みたいなことを言ってますよね。「それってすごいな~」って思ったし,そうなったら行き詰まりがないんだな,と思った。

あ,そうだそうだ,あとは,コースが終ったあとも,ハーモニー体操はどんどんレッスンを更新してくれる(*6)。だから飽きないでやっていける。「ハーモニー体操の事務局は大丈夫~?!」って思いますよ。「コンラッドさん,もっとお金とってくださいよ?」って。「なんでこんなに?いいの?いいの?」って思うんですよね。

とにかく,広い,深い。それを今回のコースで感じましたよね。最初はただのコースだと思ってた。ただ受けて,資格をとったらハイ終わり,と思ったら,違うじゃないですか。みんなのつながりっていうのを大事にしてたりとか。私みたいに落ちこぼれそうな人をこうやって引っ張っていってくれるじゃないですか(笑)なんかすごいな~って。


ー質問もいよいよ終盤ですね。トレーニングコースは,どういう人に向いてると思いますか?

やる気のある人だったらできると思いますよきっと。たぶん。誰にでもできると思います。


ーなかなか面白い話をどうもありがとうございました。

参考にならないことばかりですみません。適当にカットして編集して使ってください(笑)


ーーーここまで下記,注釈です。

*1: 春日さんが出て来ましたよね => お手伝いをしてもらっていた参加者の方。沖縄出身の素敵な方。インタビューも掲載されています。こちらから→『春日さんインタビュー』

*2: フェルデンクライスのワークショップに行ってよかったよ => 2010年にコンラッドが仲間とともに主催したフェルデンクライスのワークショップ。フェルデンクライス界最高の指導者・ミアシーガル先生をお呼びして行った。参加者は130人を超え盛り上がった。スタッフは喧嘩とパーティの毎日だった。フェルデンクライスメソッドとは,言わずと知れた新時代のトレーニング法で,①身体の機能を統合していくこと,②様々な動きを行いながら自分の持っている筋肉の緊張パターンに気づき,さらにそのことを通して自分の心のクセや対人関係のクセを知っていくメソッド。ハーモニー体操はこれをさらに効果的に,汎用性のあるものにするべく作られた。

*3: 本を読みながらやってみたんですか? => 『ハーモニー体操DVDブック』コンラッド著・扶桑社。意外におもしろいし,役に立つ。久しぶりにやってみたらやっぱりいい,という絶賛の声多数。

*4: 「ハーモニー体操にしてもフェルデンクライスにしても,楽しいところまでいかないけど,ダンスは楽しい」: やっぱり,理屈抜きで,何かを感じている瞬間はいいな,と思います。「楽しい」でも,「嬉しい」でも何でも。ちなみに僕はハーモニー体操やってる時は楽しいです。(コンラッド注)


*5: オープンシステム,すごいな => ハーモニー体操専門課程では,「ザ・オープンシステム」を採用している。これはコース終了後は「ハーモニー体操」の技法を自由に改変し自由に生み出していいという制度で,その際,①ハーモニー体操の名前を残さず自由に名付けてよい,②当然ハーモニー体操事務局に料金を支払う必要はない,等が含まれる。名前を残すかどうかの判断は当事者にお任せするとしても,自分のやってきたことや性格,相手の属性等に合わせて,自由に改造することは,積極的に推奨している。詳しくはHPその他を参照してください。

*6: コースが終了した後もコンラッドさんがどんどんレッスンを送ってくれるし=> ハーモニー体操専門課程は100時間あるが(萩原さんが受講された時は75時間),レッスンを沢山経験していただくために,コース終了後は,音声でレッスンを配信している。

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