・ラクだけど，苦しい。（受講された方の感想4）

草津温泉でレッスンを行っている水出さんのインタビュー4回目。
実は23日の月曜日から草津温泉でワークショップが開かれる。
HPはこちらです（お申し込みは締め切らせていただきました）。

準備をしている数ヶ月間，
膨大な量の資料や写真がヤリトリされた。
冒頭の写真はその中の1枚であった。
水出さんから送られてきたもので，
タイトルは「ぎっくり腰・岡君」とあった。
（掲載の許可をいただきました）

岡さんはバリバリのアスリートで，経歴も華々しい。
（岡さんのプロフィールについては記事の最後に。）
その人が，年配の方向けと（一般に）思われている
ハーモニー体操の本読んでいる図が印象深かったのだ。
無理矢理読まされているという噂もある。

さて，水出さんインタビューの第4回目。
ハーモニー体操を教え始めて楽になった。
しかし，今度は別の苦しさが湧いてきた，水出さんは言います。
それは一体なんでしょうか？
前回を読んでいない方は....
-(no1
-(no2
-(no3

----kokokara----

Konrad（以下K）：苦しい？　何がですか？


水出さん（以下M）：だって今度は自己責任でしょ？自分の中にしかないから自分がそこで満足すればそこで終わりだし，全部自分次第というか自分に返ってくるというのは苦しいことではないのかなと思うので，出来るも出来ないというより，感じる感じないというのか，ここは表現しずらいけど，やること全てが自分に返ってくるっていうのはある意味大変。人任せにできないから大変は大変ですよね。

K：まぁそれはそれで面白いと。

Ｍ：はい，私はそれが好きです。

K：しつこいようですけど（笑），なんで好きなんですか？

Ｍ：なんででしょうね。だって人に教えられて，へぇって思った事って面白くないでしょ？って私は思ってるので，自分で考えてやっていくことってただ単純に面白いと思う。思考錯誤とか，工夫する幅が広ければ広いほど面白いなと。工夫できる幅っていうのかな。けど，20歳のエアロビのインストラクターをやってた時にハーモニー体操に出会っていればそうは思わなかったかもしれない。

K：なんでそう思わなかったと思うの？

Ｍ：だって，その頃はかっこいいとか思われたかったもん。

K：今は言われたくないんですか？

Ｍ：今は言われたくないっていうか，言われたから何なの？って感覚。今の自分にはそこに価値がないというか，同じ教える立場ですけど今はそういうスタンスではないですね。

K：まぁ，わかったようなわかってない様な感じですけど，では別のことを聞くとね，今教える側としてやってて，フォローというか，どういうことがあったらいいと思います？

Ｍ：メニューに対して？トレーニングコースに対して？

K：トレーニングコースに対して。こういうのがあるといいなとかあります？だって水出さんは，ほとんど来れないわけじゃないですか。今のところ。

Ｍ：そうですね。レッスンの音声もいっぱいもらってるし，聞きたいところがあれば聞くし，けど元々答えてくれないですもんね。基本的にあんまり。

K：そうですか？

Ｍ：フェルデンクライスとかハーモニー体操とかって特にハーモニー体操に関しては，「これってどうなんですか？」って聞いてもちゃんと明確な答えが返ってくるもんではないと思ってる。あくまで自分で考えろよっていうスタンスのものだと思っているので，どうでしょうね，コースには行けないけどそれに対して何かこうしてほしいと思うことも別に無い。けど生理学はもうちょっとやりたい。これに関しては，自分で考えてどうこうってものじゃないから教科書じゃないけどそういうものがあったらいいなとは思う。実際には，どのレベルまで欲しているのかというところが皆違うだろうから，そこを一括してトレーニングコースの中でやるのは難しいとは思いますけど。

K：youtubeで講義をやったらどうですかね。

Ｍ：面白いと思いますよ。それは賛成。

K：それを流して家でみんな見てもらう。

Ｍ：やっぱり，自分のレッスンを持ちながら，自分もレッスンを受けに行くというのは，なかなか大変なんです。まして自分のレッスンが軌道に乗ってきてしまうと，レッスンのスケジュールをやり繰りしてどうしたってレッスンを優先してしまうし，それをやり繰りして東京に行くっていうのは地方からの人にするとお金もかかるし大変なこと。例えば本当にレッスンを受けるということと生理学は全然別のことだと思うので，いわゆる生理学の講義，youtubeでやってもらって自分の都合の良い時に通信教育みたいに勉強できるっていうのがあればそれは本当に有難いなと思います。

K：やりましょう。

Ｍ：やってください（笑）

....tuduku.......（次回最終回）



岡さんのプロフィールは，こちら。

小学校時代からスキー競技一筋。
全中、ジュニアオリンピック、
インカレ、国体と全国レベルで活躍。
最近はアルペン競技だけでなく、
基礎スキーの分野でも全日本スキー技術選手権に出場。
普段は真面目な消防士。

特定の人向けの特殊な体の使い方ももちろんあるが，
その，ベースとなる動きがある。
ベースとなる動きは，トップアスリートのみならず，
障害を負った人や寝たきりの人まで
共通してできるものであるべきだろう。
ハーモニー体操が扱っているのはそこなのだ。

ちなみに岡さん，
彼女は（いるので）募集していません，とのこと。